アクリルフィギュアを自分で1から作ってみたいと思っているみなさん、こんにちは。日本キーホルダー工業です。
今回はアクリルフィギュアの自作方法に関する以下の内容について紹介します。
- アクリルフィギュアの自作方法
- アクリルフィギュアの手順
- アクリルフィギュアを自分で作るメリット/デメリット
本記事を読めば、理想のアクリルフィギュアを自分でも作ることができるようになるでしょう。後半では、アクリルフィギュアを自作する際のコツや注意点についても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
アクリルスタンドの自作方法について、より詳しく知りたい方は以下の記事を確認しましょう。
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目次
作り方について知る前に!そもそもアクリルフィギュアとは?
アクリルフィギュアとは、透明なアクリル素材を使用して作られた立体的なキャラクターやデザインの飾り物です。
主にアニメやゲームのキャラクターが描かれていることが多く、コレクションやインテリアとして人気があります。アクリルフィギュアは印刷されたイラストをカットして立たせた形状が一般的で、軽量かつコンパクトで持ち運びもしやすいのが特徴です。
台座が付いているものが多く、机や棚の上に飾ることができ、オリジナルデザインで自作する人も増えており、一般的にアクリルスタンドと言われています。
アクリルスタンドについて、より詳しく知りたい方は以下の記事を確認してみましょう。
アクリルフィギュアの自作方法
プラ板を使って作る
アクリルフィギュアは、プラ板を使って自分で手軽に作成できます。
プラ板は100円均一ショップなどで簡単に手に入り、オーブントースターで加熱するだけで形を整えられるため、比較的初めての方でも始めやすい素材です。さらに、プラ板は色や厚みの種類が豊富で、自由なデザインや個性的な表現が楽しめます。
しかし、プラ板にはいくつかのデメリットもあります。まず、熱で変形しやすく、衝撃にも弱いため、完成後の耐久性には限りがあります。また、アクリル板と比べて透明度が低いため、クリアで高品質な仕上がりを求める方には少し物足りないこともあるでしょう。
また、プラ板の厚みには限界があるため、厚みや繊細な部分を表現するのは難しい場合もあります。こうした特性を理解しつつ、手軽さを活かしてプラ板でのフィギュア作りを楽しむことができます。
透明フィルムで作る
透明フィルムを使ったアクリルフィギュアの自作は、高い透明度と繊細な表現が可能で、アクリル板に近いクリアな仕上がりが得られるのが特徴です。
透明フィルムは薄く柔らかい素材であるため、細かいデザインもリアルに再現しやすく、完成度の高いフィギュアを目指すことができるでしょう。また、UVレジンでフィルムを固めることで、耐久性を高めたしっかりとしたフィギュアが作れるのもメリットです。
しかし、この方法にはいくつかのデメリットもあります。UVレジン液やUVライトなどの専門的な道具が必要で、材料の準備には少しコストがかかることが多いです。さらに、レジンを硬化させる時間や、細かい作業が必要なため、完成までの作業時間も長くなりがちです。
透明フィルムを使ったフィギュア制作は、手間とコストがかかりますが、その分高品質な仕上がりが期待できる方法です。
弊社日本キーホルダー工業では、オリジナルグッズを手に入れたい方向けにアクスタやアクキーなどのグッズを製作しています。興味のある方は、気軽に問い合わせページよりご連絡ください。
プラ板でアクリルフィギュアを自作する手順
プラ板でアクリルフィギュアを自作していく際に必要な材料と手順について紹介していきます。
まずアクリルフィギュアをプラ板で自作する際に必要な材料は、以下のとおりです。
〜材料〜
- プラ板(透明、白など)
- 油性ペン
- ハサミ
- オーブントースター
- アルミホイル
- 紙やすり
- アクリル絵具(任意)
- UVレジン液、UVライト(任意)
- キーホルダーパーツなど(任意)
①デザインを描く
プラ板に油性ペンを使って、お好みのキャラクターやイラストを描きます。
透明プラ板の場合は、下に絵を置いてトレースすることで簡単に正確な線を描けます。線をはっきりさせるため、細かい部分は細いペン、輪郭は少し太めのペンを使うと仕上がりが綺麗です。
白色プラ板を使う場合は、線のバランスやデザインの配置に注意しながら描いていきます。失敗したときにはアルコールで拭き取ると修正が可能です。
②カットする
デザインが完成したら、ハサミを使って線に沿って丁寧に切り出しましょう。
曲線や細かい部分を切り取る際は、カッターや彫刻刀も活用すると、より正確にカットできます。また、切り出すときに小さな足場をつけておくと、完成後にフィギュアとして立たせやすくなります。
切り口がギザギザしているときは、次の研磨の工程で整えられるため、少しゆとりを持って切り出しておくのもポイントです。
③焼く
切り出したプラ板を、アルミホイルを敷いたオーブントースターに入れて焼きます。
プラ板のパッケージに記載されている温度と時間を目安に、縮む様子を見ながら加熱しましょう。プラ板は加熱すると縮んで厚みが増し、硬くなります。縮みが終わって平らになったら取り出し、少し冷めてから形が崩れないように軽く押さえると、きれいに仕上がります。
この際、やけどに注意し、安全に行ってください。
④研磨する
冷めたプラ板の表面や切り口を紙やすりで研磨しましょう。
特に切り口は、カットした際に出るギザギザが気になる場合があるので、滑らかになるまで軽く研磨してください。紙やすりは、粗めから始めて徐々に細かいものへ移行すると、滑らかで触り心地が良い仕上がりになります。
手順を丁寧に行うことで、エッジが滑らかになり、クオリティの高い作品が完成します。
⑤塗装する
色をつけたい場合は、アクリル絵具で着色しましょう。
まず表面を軽く磨いておくと、絵具が定着しやすくなります。絵具が乾くまでしっかり待つことが重要です。もしより高い透明感を持たせたい場合は、塗装後にUVレジン液を塗り、UVライトで硬化させることで、光沢が増してプロフェッショナルな仕上がりになります。
デザインや色合いに合わせてアレンジを加えると、より個性的なフィギュアが完成します。
⑥仕上げ
最後に、キーホルダーパーツなどを取り付けて仕上げましょう。
穴あけパンチやピンバイスで小さな穴を開け、キーホルダーのリングやストラップを通します。このフィギュアを立てたい場合は、アクリルスタンドを使ってディスプレイすることもおすすめです。
アクセサリーやお守りとして持ち歩くことも可能なので、用途に合わせてお好きなパーツを付けて楽しんでください。
弊社では、オリジナルのアクリルお守りも製作しており、気になる方は以下の記事を確認してみましょう。
透明フィルムでアクリルフィギュアを自作する手順
透明フィルムでアクリルフィギュアを自作する際に必要な材料と、手順は以下のとおりです。
基本的に以下の材料は、100円ショップでも気軽に購入しやすいアイテムです。
〜材料〜
- 透明フィルム(クリアファイルなど)
- プリンター
- カッター
- UVレジン液、UVライト
- 型(シリコンモールドなど)
- アクリル板(任意)
①デザインを作成する
まずパソコンで好きなキャラクターやイラストを用意し、透明フィルムに印刷しましょう。
デザインは、背景が透明のPNG形式で作成することで、仕上がりがきれいになります。プリンターの設定を「透明フィルム」に合わせるか、設定がない場合は普通紙設定でも問題ありませんが、しっかりと乾かす時間を取ることが大切です。
フィルムに印刷することで、鮮やかで精密なデザインを保持したままアクリルフィギュアを作成できます。
②カットする
デザインが印刷されたら、カッターを使って丁寧に切り出してください。
デザインの外枠に沿って正確にカットすることで、フィギュアの仕上がりが美しくなります。曲線や細かい部分のカットが難しい場合は、カッターを細かく動かしながら慎重に切り進めましょう。
また、カッターの刃を定期的に交換し、切れ味の良い状態を保つことで、よりきれいにカットすることができます。
③型に流し込む
次に、切り出した透明フィルムをシリコンモールドなどの型にセットします。型のサイズや形状に合わせてフィルムをぴったりと合わせることで、出来上がりの精度が上がります。フィルムをしっかり固定した後、UVレジン液を型に流し込みます。
フィルムが浮かないように注意しながら、気泡が入らないようにゆっくりとレジンを注ぎます。気泡ができた場合は、爪楊枝や小さなスティックで取り除くと綺麗に仕上がります。
④硬化させる
UVレジン液を注いだら、UVライトを使って硬化させましょう。
UVライトの照射時間は、レジン液の説明書に従って調整しますが、通常数分程度で硬化が完了します。硬化中にライトを当てすぎると、レジンが縮んだり、ヒビが入る場合があるため、様子を見ながら少しずつ時間を追加すると良いでしょう。
硬化が不完全だとベタつきが残る場合があるので、表面がしっかり硬くなるまで確実に硬化させます。
⑤型から取り出す
硬化が完了したら、型からレジンフィギュアを丁寧に取り出します。
型をゆっくりと曲げながら押し出すと、フィギュアが割れることなく取り外せます。取り出したフィギュアが滑らかで美しく仕上がっているか確認し、もしエッジ部分にバリが残っている場合は、紙やすりで軽く整えます。
この工程が終わると、立体的なアクリルフィギュアとしての形が整います。
⑥アクリル版に接着させる
さらに本格的なフィギュアに仕上げたい場合は、アクリル板にレジンフィギュアを接着します。
アクリル板を台座として使うことで、しっかりと立たせることができ、ディスプレイとしても見栄えが良くなります。
アクリル板の中央にレジンフィギュアを固定し、接着剤を使用してしっかりと固定します。これで、透明感と立体感を兼ね備えたアクリルフィギュアが完成です。
アクリルフィギュアを自作するメリット
アクリルフィギュアを自作するメリットは、3つあります。
それぞれの魅力について、具体的に確認しましょう。
完全オリジナルのデザインを手に入れられる
アクリルフィギュアを自分で作ることで、完全オリジナルのデザインを手に入れることができます。
好きなキャラクターを自由にアレンジできるため、市販のフィギュアにはない表現を楽しめます。たとえば、普段見ないポーズでキャラクターを立たせたり、オリジナルの衣装を着せたりすることで、より個性的な作品を仕上げることが可能です。
また、髪や目の色、アクセサリーに至るまで細部にこだわってデザインすることで、キャラクターへの愛着も深まります。さらに、自作のフィギュアは特別な思い出を形に残す手段としても魅力的です。
卒業や結婚などの記念にその瞬間を表現したフィギュアを作れば、手元に長く残せる思い出の品となり、見返すたびにその時の思い出が蘇るでしょう。
コストを削減する
アクリルフィギュアを自分で作ることで、コストを大幅に削減できます。
市販のフィギュアは高価なものが多いですが、100円均一ショップなどで揃えられる材料を使えば、必要なコストを抑えながら自分だけのフィギュアを作成できます。これにより、購入するよりもはるかに低予算で制作が可能です。
また、イベントや展示会での配布用グッズとしても、自作フィギュアは非常に役立ちます。自分で量産すれば、個別に購入する場合と比較して費用を抑えつつ、オリジナルのデザインを多数制作できるため、手頃なコストで配布や販売が実現します。コスト削減と同時に自由なデザインも楽しめるのが、自作の大きなメリットです。
推し活を楽しむことができる
アクリルフィギュアの自作は、好きなキャラクターやアーティストへの愛情を形にする楽しさがあります。
自分だけのオリジナルグッズを作ることで、既製品とは一味違った特別感を得られ、推しへの思いをより深く表現できます。また、デザインやサイズを自分の好みにカスタマイズできるため、飾り方の幅も広がります。自分で作ったアクリルフィギュアは、日常の生活に彩りを加え、推しの存在をより身近に感じられるアイテムとして、推し活を一層楽しいものにしてくれるでしょう。
オリジナルグッズを使った推し活グッズについて、より詳しく知りたい方は以下の記事を確認してみましょう。
アクリルフィギュアを自作するデメリット
アクリルフィギュアを自分で作るデメリットは3つあります。
上記それぞれのデメリットについて、具体的に確認しましょう。
手間や時間がかかる
アクリルフィギュアを自分で作る際には、どうしても手間と時間がかかってしまう点がデメリットです。
まず、デザインを決めるところから始まり、プラ板やフィルムに描いたり印刷したりする作業が必要です。その後、細かい部分を丁寧にカットし、表面の滑らかさや形状にこだわって研磨するなど、各工程で注意を払う必要があります。
また、UVレジンを使って硬化させる工程では、気泡が入らないように慎重に作業し、UVライトを使ってしっかりと固めなければなりません。
これらの作業を一つずつ丁寧に行うため、想像以上に時間がかかり、特に初めての方には手間に感じられるかもしれません。仕上がりを重視すればするほど細かい調整が求められ、市販品と比べると手軽に完成品が得られないのが自作のデメリットといえます。
業者と比較すると耐久性や仕上がりが劣る可能性がある
アクリルフィギュアを自分で作る場合、市販の業者製品と比較して耐久性や仕上がりの面で劣る点がデメリットとなり得ます。
業者は専用の設備や技術を使い、高品質な素材や印刷方法で仕上げているため、フィギュアの耐久性や光沢、透明感に優れています。一方、手作りでは、例えばカッターでの切り出しが不均一になったり、UVレジンの硬化が不十分であると、見た目や触り心地にムラが生じやすく、仕上がりにばらつきが出ることがあります。また、自宅での加工には限界があるため、経年劣化や割れ・傷への耐性も低く、長期間きれいな状態で保つのが難しい場合があります。
このように、手作りは個性や愛着が強く反映される一方で、プロの製品と比較するとクオリティの安定性に欠けることがある点は、覚えておくべきポイントです。
失敗するリスクがある
アクリルフィギュアを自作する際には、失敗のリスクがつきものです。初めての作業では、プラ板や透明フィルムへのデザイン描写がうまくいかず、インクが滲んでしまったり、カットが不正確で形が崩れてしまうことがよくあります。
また、UVレジンを使った際に気泡が入ったり、硬化が不十分でベタつきが残ると、見た目や質感が期待どおりにならないことも少なくありません。さらに、焼き加減やレジンの扱いに細心の注意が必要で、わずかなミスが仕上がりに影響を及ぼします。
こうした失敗は、特に初心者には負担となり、材料が無駄になる可能性もあるため、注意と経験が求められます。失敗を重ねることで上達もしますが、完成品が思い通りにならないリスクを踏まえ、トライ&エラーに対する根気が必要となるのが自作の難点といえるでしょう。
アクリルフィギュアを自作する際のコツ/注意点
シンプルなデザインからスタートする
アクリルフィギュアを自作する際には、まずシンプルなデザインから始めると成功しやすいでしょう。
初心者には、細かいパーツや複雑な形状を避けたシンプルなデザインが作りやすく、完成までの手間も軽減されます。こうしたデザインは短時間で完成させることができ、初めてでも満足のいく仕上がりが期待できます。シンプルなデザインを選ぶことで、失敗のリスクを抑え、フィギュア作りの基本的な技術を習得することにもつながります。
注意点としては、まずパーツの数をできるだけ減らすことで組み立てが簡単になり、線は太めに描くと、焼成時にもはっきりと残るので安心です。また、立体感を出したい場合には影を使うことで奥行きを演出し、シンプルながらも魅力的なデザインを楽しむことができます。こうして難易度を調整しながら取り組むことで、自作のアクリルフィギュア制作をより楽しめるでしょう。
肖像権や著作権に気をつける
アクリルフィギュアを自作する際には、肖像権や著作権の問題にも十分な注意が必要です。
特に他人のキャラクターや肖像を無断でフィギュア化する行為は、法的に肖像権や著作権の侵害に該当し、違法となる場合があります。トラブルを避けるためにも、既存のキャラクターを使用する場合は、必ず権利者から許可を得て正当な手続きを踏むよう心がけましょう。
特に、オリジナルのキャラクターやデザインを考えて自作する場合は、著作権の問題を気にせずに自由に制作が可能です。加えて、二次創作の範囲で作品を楽しむ場合もありますが、その際も作品が法律の範囲内で許容されているかどうかを確認することが大切です。こうしたルールを守ることで、安心して自作のアクリルフィギュア制作を楽しむことができるでしょう。
著作権について、より詳しく知りたい方は以下の記事を確認しましょう。
安全に十分配慮して作る
アクリルフィギュアを自作する際には、安全対策が重要です。
まず、オーブントースターを使う際には火傷の危険があるため、使用中は必ずそばを離れず、火の元に十分な注意を払います。また、カッターナイフやハサミを使用する際には、手元を確認しながら作業し、ケガを防ぐようにしましょう。塗装などの工程では換気が必要で、換気扇を回したり窓を開けて、有害なガスを吸い込まないように配慮することも大切です。
さらに、保護メガネやマスクを着用し、万が一の事故から目や肺を守りましょう。作業は周りに物がない平らな場所で行うと、安全でスムーズに進められます。安全面に気を配ることで、安心してアクリルフィギュアの自作を楽しむことができます。
100均アイテムで安くアクリルフィギュアを自作しよう!
今回はアクリルフィギュアの手作り方法や手順、自作するメリット、デメリットなどについて紹介しました。
アクリルフィギュアは、透明なアクリル素材を使用して作られた立体的なキャラクターやデザインの飾り物です。プラ板や透明フィルムなど、100均アイテムを使って気軽に作ることができます。
アクリルフィギュアはインテリアなどの飾り物から推し活などにも使用することができ、日常に華を添える魅力的なアイテムなので、ぜひ自分で作ってみてください。
弊社日本キーホルダー工業では、アクリルスタンドなどのアクリルグッズをオリジナルで製作しています。自分だけの魅力的なオリジナルグッズを手軽に手に入れたい方は、気軽にお問い合わせください。