「アクリルスタンドを自分で作るのって難しい?」
「初心者でもアクリルスタンドを自作できる方法はある?」
アクリルスタンドを手作りしたいみなさん、こんにちは。アクスタやアクキーなどアクリルグッズを製造している『日本キーホルダー工業』です。
今回は、アクスタの自作方法や作成のコツを紹介していきます。プロの製造業者が説明する作り方ですので、ぜひ参考にご覧ください。
アクキーの自作方法について気になる方は、以下の記事を確認してみましょう。
目次
作り方を知る前に!そもそもアクリルスタンドとは?
アクリルスタンド(略してアクスタ)とは、アクリル素材で作られた立体的なグッズで、主にキャラクターやアイドルのイラストや写真を印刷して台座に立てることができるアイテムです。
透明なアクリル板に印刷されたデザインが際立ち、軽量で持ち運びが容易なのが特徴です。
アクスタの制作依頼がおすすめな業者について気になる方は、以下の記事を確認してみてください。
アクリルスタンドの自作方法
アクリルスタンドは自分でも作れます。作成方法としては以下の2種類です。
まずは、それぞれの意味や特徴について解説します。
硬質ケースで作る
硬質ケースとは、以下のような透明のカード型のケースです。
【引用】硬質カードケースB8サイズ(3P)|ダイソー
ダイソーなどの100均やAmazonなどでも購入できる硬質ケースでも、アクリルスタンドを自作できます。丈夫さと高い透明性があるので、素材としてアクスタにピッタリです。
加工もしやすい形なので、さまざまな大きさのスタンドを作りたい方におすすめかもしれません。
プラ板とレジンで作る
プラ板は以下のような透明のシートです。
【引用】プラ板|Amazon
そしてレジンは樹脂製の液体です。ボンドやノリのようなイメージですね。
【引用】レジン液|Amazon
パーツとなるプラ板を好きな形に加工し、レジン液で接着してアクスタを作るイメージです。
低コストながら、個性的なデザインや形状を作りやすいメリットがあります。ただレジンの硬化には若干時間がかかるでしょう。また、硬質ケースに比べると、耐久性や強度が劣る可能性があります。
コストを抑えつつ、個性的なアクリルスタンドを作りたい方におすすめな自作方法です。
硬質ケースを使ったアクリルスタンドの自作手順
硬質ケースを使ったアクリルスタンドの自作方法は、以下5つの手順です。
それでは順番に手順を紹介します。
硬質ケースに合わせるデザインを準備する
まずはアクリルスタンドにしたいイラストや写真を、プリントしておきましょう。
ご自身で描かれた絵や、撮影した風景などが一般的です。
作者が不明なネット上の画像を利用するのは、著作権を侵害する恐れがあるのでご注意ください。
硬質ケースを決める
次に使用するアクリル板を決めます。
今回は硬質ケースをアクリル板として代用するので、好きな物を選んでください。硬質ケースは100円ショップなどでも購入できます。
大きめのサイズを選んだ方が、切り抜きなどしやすいかもしれません。
イラストや写真を切り抜く
選んだイラストや写真を、硬質ケースに合うようにカットしましょう。
もしくはカードケースをイラストや写真の形に合わせてハサミで切り抜きます。
失敗しても大丈夫なように、事前に多くプリントしておくと良いかもしれません。
切り抜いたイメージを硬質ケースで挟む
本来のアクリルスタンドは、イラストや写真をアクリル板に転写して作成します。今回は硬質ケースなので、直接ケースの間に挟みましょう。
もしくは、硬質カードケースの上にイラストや写真を置き、その上からラミネートフィルムを貼り付ける方法もあります。
フィルムで貼り付けた方が、ケースで挟むよりも簡単に作成できるでしょう。
スタンドを準備し組み立てる
アクスタの台座部分には、市販されているマルチスタンドパーツやプラスチックねんどなどを使用します。
本体のサイズに合わせてスタンドを作成したら、硬質ケースと合わせて組み立てて完成です。
プラ板とレジンを使ったアクリルスタンドの自作手順
プラ板とレジンを使ったアクリルスタンドの自作法は、以下の4つの手順です。
こちらもデザインの準備から始めましょう。
プラ板に合わせるデザインを準備する
同じくアクリルスタンドに使用するイラストや写真を準備しましょう。家庭用のインクジェットプリンターで印刷できるプラ板があると便利です。
百均などでも購入できるので、材料を購入しに行った際は参考にしてください。
イラストをプラ板に合わせてカットする
アクスタにしたいデザインが用意できたら、印刷用プラ板に合わせて切り抜きます。
なお、プラ板自体は切り込みの溝をつけて折り曲げることでカットできるでしょう。
プラ板を熱で硬化させる
プラ板をオーブンなどで焼いて硬化させます。
熱を加えることでプラ板は縮小されて、強度を増すのです。
実際にアクリルをオーブンで加熱している様子は以下の記事が参考になるので、紹介しておきます。
【参考記事】:アクリル板でなにつくる? −オーブントースターで実験編−
レジンを添付しコーティングする
温め終わったプラ板の表面を次はレジンでコーティングします。
プラ板表面に直接レジン液を塗りつける方法や、透明なケースにプラ板を入れてレジン液を流し込む方法があります。やりやすい方法で行ってください。
レジン液を塗るとプラ板に艶や厚みが出て、耐久性も向上します。
アクリルスタンドを自作するメリット
アクリルスタンドを自分で作るメリットとして、以下の3つがあげられます。
このように費用面を抑えられたり、推し活を楽しんだりできます。
とにかく安く作れる
アクリルスタンドは、自作することでコストを削減できるでしょう。
市販のアクリルスタンドを購入する場合、人気商品や特別なデザインのものは高価になりがちです。
しかし自作ならば、必要な材料を100円ショップやホームセンターで安く購入できます。
プラ板やレジン、硬質ケースは一般的な店舗で手軽に入手可能なので、ルスタンドを作れるかもしれません。低コストで高品質なアクリ
一個だけの制作が可能
アクリルスタンドを自分で作るなら、制作個数も自由に調整できます。
カスタムオーダーしたり業者に依頼する場合、最小ロット数が設定されているため、数十個単位での制作になるのが一般的です。
そのため1個など少数だけ欲しい方は、自作の方が向いているかもしれません。特定のイベントや記念日など、個人に向けたプレゼントなども自作におすすめです。
自作だからこそ、個人の要望に完全に合わせたアクリルスタンドを製作することができます。
推し活を楽しめる
推しのアクスタを飾るのはもちろんですが、それを自作するのも推し活と言えるかもしれません。
好きなアーティストやキャラクターのイラストを自分自身で描き、それを基にオリジナルのアクリルスタンドを製作します。応援している対象への個人的かつ、特別な愛情を表現できるでしょう。
さらに、自作したアクスタをSNS上で共有すれば、同じファンの方々との繋がりも生まれて活動が更に楽しくなるかもしれません。
アクリルスタンドを自作するコツ
アクリルスタンドを自作するコツは2つがあります。
上記のコツを押さえて、より質の高い自作アクスタを作成しましょう。
デザインアプリを活用する
アクリルスタンドを自作するなら、画像の編集ができるアプリを活用するのが効果的です。なぜなら、デザインのレイアウトやサイズの調整、色彩の微調整がアクスタのクオリティに影響するからです。
初心者でもデザインアプリを使用することで、表現の幅が広がります。
【引用】:ACRY(アクリー)公式サイト
さらに一部のアプリには、完成したデザインを直接オンラインのプリントサービスに送信できる機能も備わっており、製作プロセスをスムーズに進められることもあります。
どのようなアプリがあるのか気になる方は、以下の記事をご確認ください。
イラストの解像度も意識する
アクリルスタンドに使用するイラストの解像度は、アクスタの見栄えに直結します。
高解像度のイラストを使用できれば、印刷時のクオリティが大幅に向上し、細かい部分も鮮明に表現できるでしょう。
低解像度のイラストを使用すると、拡大時に画像がぼやけたり、ピクセル化するかもしれません。大きなサイズのアクリルスタンドを作成する場合は、デザインの解像度に注意してください。
クオリティが高いアクリルスタンドを作成したい場合はプロへの依頼がおすすめ
今回はアクリルスタンドの自作方法やその手順、メリットなどについて紹介しました。
ただ、自作では使う材料や機材、作成方法も市販のアクスタとは異なります。そのため高クオリティのアクスタを自作するのは困難です。
もしも、商品として販売。イベントで配布するための高品質のアクスタが必要な場合は、プロに依頼しましょう。例えば当サイト、『日本キーホルダー工業』もアクリルグッズ製作のプロです。
もちろん私たち以外にも、多くのアクスタ製作業者がいます。大量に高品質のアクスタを作成したい方は、プロの製作会社も参考にしてください。